太陽のパスタ、豆のスープ。
結婚式がもうすぐって時に婚約破棄させられた明日羽。
新生活のわくわく。
新婚旅行の計画。
そんなもの全て壊され、涙は止まらず世界が終わるほど絶望的、、
結婚資金として貯めていたお金だけが残る。
そんなとき叔母のロッカさんがリストを書くように(半ば強引に)勧める。
リストとはドリフターズ・リスト。
やりたい事を書く。
そして実行する。
今は何のやる気もない明日羽だけど、なんだかリストが指標になり、
リストがお守りのようになってくる。
少しずつ動きだし、前に進んでいく。。
ーーー『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下奈緒ーーー
初めての宮下奈緒作品。
完全にジャケ買いだったけどよかった。
だんだんと動きだす明日羽を応援したくなったし、
まわりの人たちも素敵。
特に自由なロッカさん。
鬱陶しいときもあるけど、明日羽にとってロッカさんがいてくれて
本当によかったな。
あと自分にも兄がいるので、さりげない兄の存在もいいな。
『毎日のごはんがあなたを助ける』
『「毎日」がいちばん偉い』
すごく嬉しかったというか、、
共感した。
結婚して家を出て、お母さんは本当にすごいなと思ったもんな。
朝起きて洗濯して、お弁当作って、仕事行って、
帰ったら夜ごはん作って、片付けて、、
お母さんが毎日当たり前にやっていた事だから、
私もできないと!と頑張ったけど、大変な事だと痛感した。
慣れるまで必死だったし、慣れた今でもしんどい日も、サボる日もある。
やっぱり毎日は偉いんだ!!
相方のためにちゃんと美味しいごはん用意してあげたいしね。
もちろん無理はせずに息抜きもしつつ、
私も毎日大切に生きていこうと思える素敵な小説だった。