本屋さんのダイアナ。

ダイアナと彩子。

小学生のとき、本がきっかけで親友になったふたり。


ダイアナって実はしっかり日本人。漢字は大穴。

名前のせいでからかわれ、いつもひとりで図書館にいる。

髪を染め、流行りのキャラのTシャツを着た、痩せっぽちだけどキレイな女の子。

母は16歳でダイアナを産み、父はおらず、ひとりでキャバクラで働き、料理もほとんどしない。


彩子は少し歳をとった両親に育てられたお嬢様。

立派なおうちには本がたくさん。

お料理教室をしている母、編集者だった父に育てられた、しっかり者。

地味だけど仕立てのいい服を着ていて、キレイな黒髪の美しい女の子。



対照的なふたりがお互いに憧れ、仲良くなって、いつも一緒。


しかし、あるときを境に全く会わなくなる。


そのまま別々の場所で成長していくふたり。。



ーーー『本屋さんのダイアナ』柚木麻子ーーー



ずっと一緒だっただけに、急に会わなくなってしまったときは哀しかったな。

早く連絡しなよ!って、おせっかいおばちゃんになってしまいそうになるわ。


小学生から大人になるまでを丁寧に描いてるから、ふたりを見守るような気分で読んでいけた。



育った環境で居場所がちがってしまうのは哀しいな。

小学生の頃のように素直にお互いを憧れたままいれたらいいのに。

どうしても比べてしまうよなー。



途中から、ダイアナの母の過去や、父のこと、いろんな謎が気になってどんどん読み進んだ!

ちょっとがっかりなとこもあったけど、そこが絵に描いたような物語じゃなくてよかったのかも。


さらに続編も読みたいな。

スピンオフでティアラ目線のもいいな。



ひとりひとり違う人生。

上を見たらキリがない。

自分の人生も大切に、小さな幸せ感じれたらそれでいいよね。



本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

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